HSP・HSC 一番気をつけたいこと

私もかなり顕著なHSPで、20年以上それに取り組んできました。

その中で、
HSP(ハイセンシティブパーソン)、HSC(ハイセンシティブチャイルド)を受け持つときに
「一番気をつけたいこと」があります。

HSP・HSCには様々な特徴があり「生きづらさを持つ」と
言われていますが、
一番気をつけたいのは、このような質を持っているかどうかです。

『大好きな人が自分に何を求めているのかを瞬時に察知してしまい、
それを「理想」として自分に課す』
『自分の感情より他人の感情を優先する』
ということ。

HSPでもALL OK
HSPはギフトなので本来は自分の幸せのために使うものなのですが、
でも、これは才能の間違った使い方です。

なるべく早めに手放すように、気づかせてあげてほしいのです。

このような質を持っていると、
周りに大切な人、好きな人、気に入った人が増えれば増えるほど
自分に対する要求が増えていきます。

そのすべてに応えるなんて無理なのですが、
真面目でどこまでも優しいので
自分に対して「もっとこうしなきゃ」「こうできなかった」「こうすべき」「ああすべき」が
どんどん積もっていきます。

結果、毎日毎日とても努力するのに
自分でOKを出すことができず
自己肯定感が驚くほど低いのです。

「自分の感情なんて、なければいいのに」
「消えたい」
と言い出す子供もいます。

努力しても、自分で作った「理想」に届くことはなく
愛されない理由をそのせいにします。

そして、
その人たちから褒められたら安心するかと思いきや、
「私はいい子を演じているだけだから、本当の自分は絶対に見せられないし、
見せたらきっと嫌われてしまう」と

さらに劣等感を強め、より潔癖な理想を自分に課し
『どの瞬間も努力し続けよ』と自分に要求するのです。

これ、幸せになりづらいのだと思うのです。

先日、HSPの子供(現在大学生)を持つ友人から、
「息子とケンカした」と電話があり、お話を聞きました。

要約すると、
息子が
『今行っている国立大工学部をやめて、もう一度経済学部に入りなおしたい』
と言い出した。急な申し出に戸惑いながらも、話をきくと、「工学部には行きたくなかった」と言い出した。

「行きたくて入った大学でしょ?受験の時だって、お母さんは何も言わなかったでしょ?」
というと、
『言わなくても、国立理系に行ってほしいと思ってたでしょ?』とのこと。

確かに思ってたけれど、言わなかったし、
息子は息子の人生を自由に歩めばいいと思っている。いつも応援している。
ずっとそう思っているのに、なんでそんなことを今更言い出すのか?

ということでした。

その息子さんは、人生で初めて
勇気をもって「自分が感じ取って自分に要求した「母の理想」に対してNOを出した」
ということだと思うのです。

非HSPの友人は
上記の解説に対し
「なんて不器用な愛・・・」「(幸せになってほしいから)自分のことだけ考えてくれたらいいのに」
と言っていました。

確かに、そうですよね。

もし、上記の質を持ったHSPであれば、
『自分が大切に思う人の望みは、自分が自分の心を大事にしながら、自分をよく知って
自分を幸せにすること』
と、よーーーく、よーーーく、
理解しましょう。

子供の幸せを願わない親は、いません。
生徒の中に、そういう質が見えたら、
耳にタコができるまで言います。

『自分が大切に思う人の望みは、自分が自分の心を大事にしながら、自分をよく知って
自分を幸せにすること』

『あなたは何が好き?どういうふうに生きたい?自分の心は、なんて言っている?』

『毎日自分のこと、3回以上ほめてね』

『幸せになるのは、権利ではなく、義務!』

他の人の思考をキャッチすることができる能力は、天才の域なので、
自分の心や思考も、きっとわかるようになるはずです。
自分を幸せにするために使ったら、きっと、幸せにできると思うのです。

そしたらきっと、勉強も、自分のためにできるようになり
楽しめるようになってくるかもしれません。

そして、
自分を大切にできたら、同じ様に他の人も大切にできると思うのです。

そんな輪(和)が広がると素敵ですね。

HSPはギフトだと思うのです。
幸せのために、使ってほしいです。

そして、生徒には、
絶対に幸せになってほしいです。

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