プロフィール・ご挨拶
植木和実
1976年生まれ。あたたかく才能を開花させる不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビー代表。東京大学大学院卒、生命科学修士。認定心理士。
学生時代からの家庭教師歴は、トライのプロ講師含め20年以上。小学生から大学受験生まで学年を問わず全教科の指導を行い、時に一緒に戦略を練り、時に本音をこぼし合いながら伴走してきた。
ダウン症の愛娘(師匠)に恵まれ、教育の基礎を学ぶ機会を得る。大好きだった企業の研究職を感謝して卒業し、2020年より不登校専門オンライン家庭教師イエローシードを立ち上げ、ひとりで年間20人の生徒の指導にあたってきた。
全ての不登校の生徒や勉強に遅れのある生徒、そのご家族様に、リカバリーは可能であり、何も諦めなくていいと伝えたい。絶対に幸せになってほしいと思っている。
管理職を含む社会人経験、仕事・家事・育児の一人三役、フルタイムワーキングママの経験を活かし、お母様方のサポートも行いながら生徒と一緒に成長し、一緒に生徒の幸せの形を見つけるサポートをする。
▼AERA.dot にインタビュー記事が掲載されました。
生徒さん・ご家族様へ
はじめまして、植木和実です。ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
これを読んでいる方の中には、不登校の生徒を持つお母様、お父様も多いかと思います。
学校生活や勉強に不安を抱える生徒さんも、いらっしゃるかと思います。
なんだか、普通から外れてしまっているように感じて、どうなるか不安で、
怖いように感じているかもしれません。
みんなと同じ様に、毎日学校に通って、勉強をして、部活をして、
恋愛もして、大学に進み、就職し、結婚し・・。順風満帆、挫折もなく幸せになっていく人たちもいます。
一方で、一度立ち止まる経験ができたことも、きっとギフトの一つだと思うのです。私には、不登校の時間は、生徒たちにとって、自分を知り、工夫を考え、自分が幸せになるための戦略を練り、自分の応援の仕方を知るための「その子だけの特別カリキュラム」のように見えています。
「大丈夫、絶対に幸せになれる。自分で自分の幸せを創るために、何が必要か、どんな工夫をすればいいか、一緒に考えよう。大丈夫、きっとそれを乗り越えた後は、何倍も世界がくっきり見えて、自分が大好きになれる。きっと未来の自分は、今の自分に感謝する。大好きなご両親の愛情も、きっとたくさん感じられるようになる。」そう子どもたちに伝え、その後の人生を何倍も幸せに生きていくための、特別カリキュラムです。
ただ、私たちはその「特別カリキュラム」への対応の仕方を、教わる機会がありませんでした。ただでさえ忙しい日々の中で、ある日突然来るそのカリキュラムに、心も頭も追いつかず「ちょっと待って!!」と叫びたくなることもあるかもしれません。子どものことを大切に考えているご両親ほど、どうしたらよいかと悩まれるようです。
ひと昔前までは、「親の責任」「子供の性格のせい」と心無い言葉が並びましたが、多くの生徒を見てきて、それは絶対に違うと確信しています。
人は一人ひとり違う個性を持ち、それは人間が選んだ進化の戦略でもあります。その素敵な個性を社会とどう調和させるか、どんな工夫が有効か、自分が何が好きでどう生きていきたいか、それを叶えるために何を学んだらいいか、それを考えることが大事な気がしています。不登校のきっかけは本当に様々ですが、勉強を通して生徒たちと向き合い、授業中にポツリポツリと話してくれる言葉をヒントにしながら伴走し、生徒たちの思いを一つ一つ一緒に叶え、約250人の生徒とご家族様に向き合ってきた経験を全部投入して、「生徒が思うような(幸せな)形でみんなに合流するポイント」をつくっていければと、いつも思っています。
そして、意外かもしれませんが、私が不登校の生徒たちと5年間毎日6時間「1:1」で向き合っての1番の感想は、「みんな、勉強したいんだね」ということです。「大丈夫、サポートするよ、一緒にやろう」の気持ちでいつも接しています。(もちろん、最初にお会いする時、「勉強、好き?」と聞くと、約100%の子が好きではないと答えます笑。たまに、「どうでもいい」という答えがあるので、約100%としました笑)
大学生の頃から家庭教師をしていましたが、どの生徒も本当に素敵で、不登校であろうが、なかろうが、私にはあまり特別な感じはしませんでした。指導中も、叱ったことはほぼなくて、集中しすぎて笑い声が聞こえない日は、お母さんから心配されるくらい、毎回楽しい時間でした。勉強は特別なことではなく、日常の中にあります。何より、私自身がとても楽しかったのです。
大学生の頃に指導した生徒たちは、「不登校中に成績が急上昇して学校に登校を始める」ということがパターン化していました。どの子もそうなるので、私の中ではそれが普通のことであると認識していました。
不登校から4ヶ月後の定期テストで順位を30番上げて登校し始めた子。小2から中3まで不登校(中2の冬から指導)で、中3夏のテストで学年2番に。その後、登校を始め、偏差値67の公立高校に合格した子。体型のことでいじめられて不登校になった男の子は、中1当時「人生終わった。一生彼女なんかできない」と言っていましたが、「優しくて頭のいい子は、大人になったらモテるよ!」という植木の個人的な好み(すみません笑)により、「これから勉強を頑張っていい大学に行って、僕は1人くらいしか彼女ができないかもしれないから、彼女ができたら、そこ子をとても大事にする」と宣言、その言葉通り、早稲田大学に進学、今では素敵なお父さんです。
時に生徒の「これしたいんだけど、無理かな?」という無茶振りに「マジか!」と叫びながら、伴走するのが何より楽しいです。
公立校の願書提出日当日に「やっぱり、2ランク上の普通高校にチャレンジしたい」と電話があったこともあります。「学校の先生に無理だって言われたけど、普通高校に行きたい」「甲子園にも行きたいけれど、ストレートで国立医学部に行きたい」「ダウン症だけど、普通高校に行きたい」。
私は、そんな生徒さんのチャレンジをサポートするのが、何よりも好きです。
時々、勉強は夢を叶える方法と似ているんだなと思うことがあります。例えば、野球選手が技術を習得するには、練習が欠かせません。練習しないで上手になろうと思う人はいないと思うのです。勉強も同じで、そこにはやはり地道な日々の学習が必要になります。その習慣を獲得できるから、自分を、自分の思う幸せな方向に動かしていくことができる。
一方で、その「習慣」を獲得するには「心の扱い方」が大事になってきます。自分にOKを出して、時に自信のない自分を励まし、嫌なイメージに抗い、苦しい気持ちから転換する・・大人でも難しいことにチャレンジしようとしている不登校の子どもたちを、私は心から応援しています。少しでも力になれるように、認定心理士の資格も取得しました。全能力を投入して、寄り添い、サポートします。
志望を言葉にして表明し、目標を定め、それに向かって行動して努力し、一生懸命になれたこと、頑張れたこと。
それ自体が、自分を幸せにするための、自分の未来を創る力だと思います。
そして、それは生きる醍醐味の様に感じるのです。
私から見ると、どの生徒も、可能性の塊、光の塊の様に見えます。
勉強は本当に便利なツールです。自信も将来もついてきます。そして、技術なので、誰でも習得することができます。
コミュニケーションが苦手な子や、海外で活躍する際には、勉強で学んだ知識が「共通言語」となり、お互いを理解することの助けになります。
自分の希望を言葉にし、自分の未来を自分で力強く創るためのツールです。
その子に目標があるなら、そこまでできるようになるように、教える側で、その子に合わせて授業を工夫すればいい。
その過程で、七転び八起きしながら、自分のままならない感情と向き合い、自分で自分の面倒を見る術を学び、
自分の励まし方を知り、自分を幸せにしながら、いつかその幸せの仕方をもって
他の大切な人たちを幸せにしていったらいいと思うのです。
一人ひとりが主役です。
勉強は技術なので、だれでも体得することができます。