HSPのセミナーの際には、
ご受講をいただいた方々にお伝えしているのですが、
『HSPの子は、簡単にアダルトチルドレンになります』。
アダルトチルドレンというと、
「機能不全家族」がその一因であり、
育てられた環境に問題があると、思われがちです。
実際、そういうご家庭もあるかも知れませんが、
私が関わってきた生徒のご家庭は
その様ではないことが多く、
むしろ、ご両親が理解しようと本当に努力なさって
愛情深いご家庭が多いようです。
これ、
HSPの子供の特徴故なのです。
HSPの子は、感受性が強く、刺激に敏感で、何事も熟考します。
普通の感覚で「ポンと肩に手を置いた」ことを
「叩かれた!」と感じるくらい、
感覚が違ったりします。
例えば、
たった1回
「いつも怒らないお母さんが怒った」
「お父さんが怒った」
「お母さんがお姉ちゃんに怒った」 だけで
・雷が落ちたような衝撃・驚き
・迫りくる恐怖と不安
・ナニガドウナッタ?
・自分の何が原因か?
・どうしたら二度とそうならないか?パターンを見つけられないか?
・自分がいい子じゃなかったから、嫌われてしまったのか・・・・等々
何日も考えるわけです。
そして、簡単にトラウマになり、
例の場合、
お母さんやお父さんの愛を失いたくないために(勘違い)
自分の心の中に『厳しめのお母さん』を作り上げ
自分の行動の判断基準を、そこに求めてしまうという
器用な子もいます。
その後は、愛を得るために
優等生になったり、エスケープゴードになったり、
道化師になったり・・それぞれのパターンを示していきます。
例の場合、
お父さんやお母さんが悪かったのか?というと、
そうではありません。
脳の違いによる個々の感覚の違いから生じる
起こりやすい事例です。
社会の多くを占める非HSPの方々の「普通」は、
HSPにとっては、あまり「普通」ではなく、時に容認するのが難しいこともあります。
HSPの子供たちは、時に「自分はなんだか他の人と違うのかな?」という
漠然とした疑問を感じながら
それでも、
社会の「普通」にいつも合わせて生活していきます。
自分の感覚を素直に言葉にすると、「大袈裟だ」「そんなはずはない」と言われる機会も多いので
自分の感覚よりも、周りの人の行動から学んだ
「こういう時は、こう思うもの!」を優先します。
次第に、自分の感覚を信じない・否定する癖がつき、
それはそのまま
自己不信や、自己肯定感の低さ に
繋がります。
もちろん、そんなことを想定して子育てをする習慣は
今の社会には無いので
もしHSPの子供たちが「アダルトチルドレン」の傾向を示しても、
どうか
ご自身を責めないでください(^-^)
じゃあ、どうしたらいいのか?
是非、HSPのことを知ってください☆
それだけで、HSPの子供は、とても救われます。
一人でも多くの生徒が
自分を大好きになり
自分らしく幸せな未来を創っていけますように☆